現在、数学で育ちあう会の新規指導者募集を休止しております。
そのため「さんすう・数学教室 指導者募集」に関する資料送付は停止しております。あらかじめご了承ください。
田中数学塾は1997年に開設しました。自宅の和室でこたつを囲んで始まった塾も次第に人数が増え、数年前に増築をして今は10畳ほどのスペースで学習しています。1クラス13人程度の定員枠で、小学生は夕方の4時~5時と5時~6時の2枠、中学生は夜7時20分~9時に設定しています。
一番上の娘が小学2年生の時、九九をなかなか覚えられず、「さんすうはキライ」と泣きそうになっていたのですが、年長と2歳の子どもたちもいたため、じっくり娘の勉強につき合うことができず、私自身もイライラしていました。そんな時、大学時代にゼミで勉強した「水道方式」の算数ならおもしろいし、我が子にも分かるはず!と思い出し、数学で育ちあう会の教室に通わせている知人に紹介してもらい、指導者に応募しました。そして、子どもの友達からも頼まれ、こたつを囲んで週2回2時間ずつ、我が子2人と友達3人で教室をスタートしました。開設当初に折り込んだチラシで「水道方式の塾を探していた」という方も説明会へ来られ、その後は口コミで生徒が増えていきました。
水道方式の教材であること、そして民主的な会であることです。
「数学で育ちあう会 会則」を読んで、指導者を大事にしてくれる、立ててくれることに感心しました。
教材研究や外部から講師を招いた学習会が盛んに開かれ、自分自身が勉強する場があります。また、何か聞くと先輩の先生達が必ず答えを返して下さり、一人で悩みを抱えこまなくていいので助かります。
事務局から「学力診断」の丁寧な講評をもらい、子どもたちの筆圧や消した跡などにも注意を払うといった「子どもの見方」を学ぶことができました。
子どもへの見方が変わりました。「今この子の精一杯はここまでなんだ。子どもは一人一人違うのだ。」ということを理解できました。親は「人並みにできればいい」とか「できないのは努力が足りないから」と、他人と比較して簡単に言ってしまいがちですが、子どもの現状をきちんと分からないまま無茶な要望をすることは、子どもにとって辛いことだと思うようになりました。それは我が子に対する見方にも影響を与えたと思います。
小学生と中学生・高校生の時間帯を分け、6時から7時20分までを夕食の準備と食事にあてたら子どもたちと一緒に食事をできるようになりました。小規模の教室からスタートしたので、子どもが小さい時も一緒にいてあげられない時間が少なくてすみました。
この仕事は常に自分が勉強して成長していくことが必要です。私がいつも勉強している姿を見て、「勉強するのはテストのためにするといった特別なことではなく、当たり前のこと」と子どもたちが思ってくれているのが何より嬉しいことです。そして、「よく勉強するお母さん」として一目置いてくれているように思います。家の中で働いている姿を見せられたことが良かったです。
私は、お母さんがやりたいことをやって、それが正しいことだったらきっと助けてくれる人が現れると思っています。そして子どもたちも絶対に分かってくれると。
お母さん方と話す機会が生まれ、幾人かのお母さんとはとりわけ強い信頼関係が築けました。お母さん方にとって私は、「自分の子どもを塾で実際に見てくれている先生」という存在です。だから共通の認識の上で悩みや立ち入った話もしてくださるのだと思います。「先生と会えて良かった」というお母さん方からの言葉は嬉しいです。
小学2年生から通っていた子が中学生の時に、家でお母さんと数独パズルをしていた時のエピソードなのですが、お母さんが「ここ、分からないから教えて」と聞くと、「教えてもいいけど、僕が教えちゃうとお母さんは考えないでしょ?もうちょっと考えてみて」と言ったそうです。その子は教材学習の時も「ヒントを出そうか」と私が言っても、「あと30分は自分で考えてみるから、それで分からなかったら教えて」と粘り強く考える子でした。他人に頼らずに自分の力で解決した時、本当の学力に近づくということを教材学習から学んでくれているんだと実感できたエピソードです。
「お母さんの算数教室」:塾を開設して3年目に始めました。数学で育ちあう会のvoice_016.jpg教材を解いて感じた「こういうことだったんだ、素晴らしい!」という新鮮さも何年か経つと慣れてきてしまうのですが、お母さん方が同じように「オーッ!」と驚き、「子どもの頃に聞いておきたかった!」と言ってくださると、私自身も初心を思い出すことができます。
「実験算数クラブ」:普段はプリント中心の学習なので、外に出て五感を使って実験で確かめる体験を取り入れたいと思って始めました。子どもたちは実験や物作りが大好きですね。
大学を卒業して独身の時から自宅のダイニングで週2回、16人の生徒で寺子屋風算数教室をスタートしました。すぐに50人を超えたので自宅の二間を教室にし、その後、敷地に教室を建て、今現在はビルの2階を教室にして窓を大きくとって広く明るい学習環境としています。開設3~4年目からは助手を雇うようになりました。妊娠・出産時も助手や家族に支えてもらいながら指導を続け、100人を超える教室になって20年が経ちます。
我が子が小さい時は夜7時30分には教室を閉めて夕食を一緒に食べるようにし、その時間を超える生徒さんはお断りして無理せず自分のできる範囲で続けました。現在は月曜日から金曜日の3時30分~9時までを教室にしています。
手をかけすぎてはいけないということです。ずっと子どものそばについて手取り足取り教えるというのはマイナスでしかありません。生徒の保護者の方から「高田先生は教えないのですか」と聞かれることがありますが、私は「教えません。将来、お子さんが自分で鉛筆を持って問題を解こうという気持ちになってほしい、数学っておもしろいと思う子になってほしい、自分でやった!という達成感を持ってほしいと思うから私は教えません。でも、あたかも自分で解いたという満足感を得られるように引っ張っていきます。」とお話しています。解き方を教える方が楽ですが、自分で考えようとしないで教えてもらっていると、自分でやった!という満足感はいつまでたっても得られません。
数学が本当におもしろくなるのは中学校からです。小学校はその基礎をつくるための勉強です。だからこそ、中学生になっても続けて通ってほしいと思っています。
毎年6年生の終わりに進学塾へ移るという生徒が出てくるのですが、よくこんな風にお話します。
「高校受験というのは入試の点数だけで決まると思っている人が多いけれども、それは違います。学校の授業をきちんと聞いたり提出物を期限内に出すなど、普段の成績を確実に上げていくことで受験する高校の選択肢も広がります。中学校へ行っても日頃の勉強が大事です。進学塾にもいろいろあるでしょうけれど、入試に照準を当てた勉強ではなく、普段から実力を積み上げていく学習をするために、私の教室を続けてもらいたい。」と私の思いを伝えています。
私は「女性にとってこんなによい仕事は他にはない!」と思っています。会社勤めと違って朝から夕方まで時間が拘束されるわけではないので、家事や育児と両立できます。また、自主性を重んじる会なので、自分なりに考えて工夫しながら指導を進めていくことができ、何よりも生徒と一緒に過ごす時間が楽しいです。
学年や学力が違う子どもたちにも指導できる優れた教材ですので、助手や卒業生にも自信をもって教室開設をおすすめしています。
私は他の指導者の方々に「元気になってもらいたい」「前向きになってほしい」という思いで副会長を勤めています。だからこそ、私自身が元気でいなきゃと思いますし、私の教室に生徒が120人いることで指導者の方々を元気づけられたら嬉しいことです。
新人の先生がブロック例会で「悩んでいる」と相談されれば、私たちの経験をお話し、補助教材や教具を紹介するなどといったサポートをしています。ですので、ぜひブロック会に参加して下さい。
受付時間:9:00~16:30(土日祝休日・年末年始等は除く)
数学で育ちあう会の教室、通信教育、数学で育ちあう会の教室開設について、ご不明点などございましたら、お電話もしくはお問合せフォームよりお気軽にご相談・お問合せください。
といった疑問でも構いません。
お待ちしております。
小学5年 男子のAくん
なかなかわからない問題があったりするけど、自分でといてわかったときが一番うれしい。
中学3年生 女子のBさん
小学校では苦手だった算数が、中学に入学してから数学の授業が楽しく思えるようになった。この塾に来て考える力を自分自身に身につけることができたからだと思います。